借りぐらしのアリエッティ、ジブリの特集の感想
ジブリも、品質改善とか、マネジメントは苦労しているみたいで、
アリエッティの監督の米林宏昌さんもいきなり全員をまとめる立場になって
うまく意見も言えずかなり大変そうでした。このへんは組織づくりの難しさを感じますね。
借りぐらしのアリエッティの感想
借りぐらしのアリエッティは、先週ぐらいに見てきました。
宮崎駿さんのアニメとは全然違うのですが、お伽話って感じで自分はすごく楽しめました。
なんというか全体的に不思議な感じがして、違う世界を垣間見れる楽しさという感じでしょうか。
宮崎さんの作品とはまったく違う感じです。
宮崎駿さんの作品は、ところ構わずびっくり箱があるという感じというか、
フルコースの料理食べながら、ジェットコースターに乗る感じというか、
息もつかせぬ展開が売りですが、そういう感じではなくじっくり物語を鑑賞する感じの作品です。
アニメーションの表現方法について
NHKでジブリの特集で言っていたのですが、
アリエッティの絵コンテは宮崎駿さんは携わらず、米林宏昌さんオンリーでやっているそうです。
映画を見てみると確かに宮崎さんの作品と違った表現が随所に見られます。
●宮崎駿さんのスタイル
宮崎駿さんは、一枚の絵の力(イメージの力)絵(イメージ)と、
キャラクターや物体が動くことの面白さ、アニメーションすることの面白さを活かして表現します。
最近はそれが特に顕著で、綺麗にシナリオをまとめ表現することより、
映像としての凄さ、アニメーションさせることにこだわっている感じがします。
●米林宏昌さんのスタイル
アリエッティ監督の米林宏昌さんはキャラクターの細かな表情で心情を伝えるのがすごくうまかったです。
またシナリオもすっきりしていて分かりやすいです。
シナリオの分かりやすさは、ゲド戦記にもいえることです。
ゲド戦記はキャラクターの細かな表情ではなく、セリフの力で引っ張っていった感じがします。
●まとめ
最近の宮崎さん監督のアニメは、勢いはあるけど、勢いがありすぎる為か、
物語をじっくりと楽しめない感じがしたので、アリエッティのようなじっくり観ることができる作品はすごく楽しめました。
番組中で、宮崎駿さんはあと一作品は監督するっていっていたので、
うまく若手の人材とコラボレーションして宮崎駿さんの持ち味である、一枚の映像としての凄さ、アニメーションの凄さをうまく継承していって欲しいですね〜。