3DTVの可能性

遅ればせながら最近映画館でアバターを見たので、その感想とともに3DTVについて考えてみます。


アバターに関してはシナリオは特にとりあげるところはないです。
3D演出に関しては画像の特殊効果としてうまく活用できていたと思います。


パーティクルのような物体を舞わせる演出などは幻想的な雰囲気を従来以上に表現できていました。
生物の肌の表現も従来より立体感があるため、艶めかしさを感じましたね。
また、コンピュータの表示などは3Dになったことで、ハイテクさがより際立っていました。
激しいアクションシーンは逆に目で追いきれないので3Dの効果を生かしきれなかった感じがします。


まとめてみると、3Dもある種の画像の特殊効果なので、どのような意図で何を3Dにするのかが
非常に重要で監督の意図やセンスによっては効果的にもまったく意味のない物にもなりそうです。


そういう流れの上で3DTVの価値を考えていくと、いままでのTVの放送のコンテンツはあまり生かせない気がするんですよね。
バラエティ、クイズ番組は3Dにしてもそこまで面白くないですし、ドラマも日常生活では3Dの生かしどころがあまりない気がします。


スポーツは野球とかは3Dで迫力が増えるかもしれませんね。
サッカーは試合の一場面ばかりがフォーカスされて、玄人の人には面白くない放送になるかもしれません。


個人的にはアニメ、ゲームのほうが3Dを活用出来そうな気がします。
アバター見ていて動きが少ないときのほうが3Dの立体感による表現が生かしやすそうと感じたんですよね。
日本のアニメーションは止め絵を活かして情感豊かな表現を得意とするので、3D技術を生かせればすごく面白くなりそうです。
ゲームに関しては3Dモデリングで作っているものも多いので、加工がすごく楽なんじゃないかなーと思います。


というわけで、3DTVもいきなり主流となる商品ではなく、ゲームやアニメなど濃いところから徐々に浸透するんじゃないかなーと思います。