iPad用の有料の電子書籍購入

もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの「マネジメント」を読んだら(通称もしドラ)をiTunesで買ってみました。
amazonのリンクですが以下の本です。


電子書籍の価値
800円と書籍版の半分の価格、場所を取らない、読みやすさは変わらない、表紙とか見えないので恥ずかしく無いw
電子書籍的なメリットを色々感じました。
後クリックした瞬間に手に入るのがすごいですね。手軽に買えすぎて怖いぐらいです。


しかしながらここまで便利だと、今後書籍の多くは電子化が進んでしょうね〜。
画集とかで装丁に凝っているのは、物理媒体で欲しいですけど、それ以外の本は電子化でもいいかなと感じてます。


本の内容について
自分は、絵とか最近のメディアの取り上げ具合から、ちょっと引いてみていたのですが、実際に読んでみると
ビジネス書としても小説としてもすごくよい出来で、マネジメントというものを学ぶ入門書としては最適だと思いました。


「弱小野球部を甲子園に連れて行く!」というテーマに基づきながら、うまくケーススタディ的な感じで話が進むので
マネジメントの基礎的な考え方などを自然と身につく感じです。


まずは目標・ビジョンを明確にし、次に部のメンバーとのコミュニケーションをしっかり取り、
そして部のメンバーの個人を生かすようにし、そして既存の枠組みを変えていく。
小説形式なので、小難しいことはなく中学、高校生あたりからも読めそうなのもいいですね。


マネジメントの成功例
もしドラを読んで僕はこの本を思い出しました。
2006年、第84回全国高等学校サッカー選手権大会
鹿児島実業をビューティフルゴールで破り優勝した野洲高校の本です。

野洲高校に就任した当初は、部員12名で、グランドに行っても4、5人しか練習していない状態だったそうです。
そこから全国優勝をするとは、小説を超えるようなドラマっぷりですね。


そんな野洲高校の成功の秘訣が書いているのが、この「野洲スタイル」という本です。
すごく分かりやすい文章で、これまた誰でも読める感じです。
内容も選手のマネジメントの話や、優勝までに何をやってきたかが分かるので、ビジネス書的な読み方を
みても素晴らしい本だと思います。


野洲高校の成功の理由
とりわけ以下の3点が成功の大きなポイントと感じました。

  1. 正しいビジョンを持っていた
  2. 段階的に成長させていった
  3. 同士の仲間を作った

1.正しいビジョンを持っていた
山本監督は、若い時にドイツに留学しそこで良質なサッカー観を身につけることができました。
留学先にはサッカー関係者も多く、日本サッカー協会専務理事の田嶋幸三氏、協会特任理事でサッカー解説者の風間八宏
等と一緒に、草サッカーをやったり、サッカー観戦に行ったりし、そこでいろいろサッカー談義などをし、
素晴らしいサッカー観を身につけています。



2.段階的に成長させていった
最初は、部員12名で練習にも出てこない人が多い状態、
いきなり「全国優勝を目指す!」といって激しい練習をしても誰も付いて来るはずがない。
そこでまず監督は、サッカーを好きになってもらえるよう行動しました。


例えば横浜に遠征に行ったときには、湘南の海で海水浴をしてきたり、
また、サッカーばかりでは息がつまるだろうということで、ボーリングに連れて行ったりしたそうです。
いやー楽しそうですね。山本監督の愛読書はスラムダンクだそうで、そういうところからも、生徒と一緒に楽しんで
焦らず、徐々に成長していったところが目に浮かびます。


3.同士の仲間を作った
山本監督は高校だけにとどまらず、地域に密着してサッカーを教えることを行ないました。
この結果は、同じ志をもった地元サッカークラブの指導者と出会うことが出来、
そこから優秀な人材が野洲高校に入ってくれるようになったそうです。



まとめ
年を重ね物をただつくるだけでなく他人を引っ張らなければいけない、
そのような状況になって、この2つの本を読んでみたのですが、
非常に分かりやすく、マネジメントの入門書として最適だったと思います。


自分一人では、達成困難なことも組織をうまくマネジメントすれば達成できる、
そう強く感じさせてくれる2冊でした。